だいたい機械ものには初期トラブルはつきもの。しかも、航空機はつるしではなく、航空会社毎に仕様を決めて作るセミオーダー製品だから航空会社毎にトラブルの内容も異なるハズである。
しかも新機材故、製造側はもちろん、運用側(要は航空会社)も慣れないことが多いから必然的に事故は起きる。 問題は軽微な問題をきちんと潰していけるかだろうと思う。 機材に習熟すると共にこの手の初期トラブルは減っていく。
かのべスセラー機であるB-747の1号機はパンナムに納入され、処女飛行で事故っている位だから航空業界ではこんなトラブルは冗談みたいなものだと思う。
航空機はクルマとは違う。 同じレベルで心配したり煽ったりしてもいかがなものか?
「B787」相次ぐトラブル 部品の35%日本製“夢の翼”に不信と不安
産経新聞 1月10日(木)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130110-00000118-san-soci
前日の出火に続き、今度は燃料漏れ−。日本航空が運航していた最新鋭機、ボーイング787の度重なるトラブルは、乗客が命を預ける機体への信頼を揺るがした。日航は「安全上の問題はない」として運航を続けるが、原因の特定には至っていない。部品の約35%が日本製というB787は燃費が大幅に改善するなど世界が注目する“夢の機体”。相次ぐトラブルに、不信と不安が交錯する。
今回の燃料漏れは、離陸のため米ボストンの空港の誘導路を移動中に起きた。日航によると、燃料タンク同士をつなぐバルブの不具合が原因とみられるという。
バルブは離陸前の給油の際には緩められるが、終了後は、必ず整備士が閉まっていることを点検する。日航は「この日も確認していた」と説明する。
給油の度に開閉されるバルブは劣化も激しいが、B787は最新鋭機。この機体も昨年9月に納入されたばかりだ。人為的ミスか、構造上の問題か。日航は「現時点では判然としない」としているが、9日夜に成田空港に戻った機体を詳しく調査する方針。
前日のバッテリー火災に続く原因不明のトラブルに、B787自体への不安も募る。
B787は、昨年10月23日にも山口宇部空港で地上走行中の羽田行き全日空便が燃料漏れを起こしている。国土交通省によると、この燃料漏れは主翼内の燃料タンクとエンジンをつなぐ配管結合部の組み立て不良が原因。エンジンにより近く、ボストンでの日航便より深刻な状況だったとみられる。
機体には炭素繊維複合素材を使うなど最先端の技術が取り入れられているB787。世界に先駆けて導入した全日空は「どうしても従来機とは違う予期せぬ箇所で不良が見つかる場合がある」と話す。
今回の燃料漏れは、前日のバッテリーとは違い、日常的に点検する箇所だ。バッテリーの緊急点検が終了して全機の安全が確認されたこともあり、日航は「あえて追加点検しなくても日々の確認で不具合に十分対応できる」としている。
全日空も「新型機には初期不良はつきもので、運航しながら改善し、B787を成長させていく。日々の点検は、万全にしている」と冷静な対応を呼びかける。
国交省は9日、米国で燃料漏れを起こした日航に対し、徹底した調査と結果の報告を指示した。
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