死者の尊厳か、生者の権利確保か、難しい問題である。 土地が限られているシンガポールは10年ほど前に駐留していた時も墓地の少なさに驚いた記憶がある。 島の西部の湿地帯につながるエリアに申し訳のようにあるだけで、それ以外の亡骸はどうしていたのだろう、と思ったものだ。
シンガポールは国家繁栄のために、歴史的なものにあまり価値を見出さない国である。ショップハウスも相当ぶち壊してから、「これじゃ観光客が来ない」と保存に乗り出した位だから。
HDB(公団住宅)も古くなればガンガンぶっ壊してリニューアルする。 物干しざおを窓から突き出す型式のHDBもこの10年でずいぶん減ったろう。 ヒルマンのペーパーチキンもこのあおりで店引っ越したしなあ。 あの店、チョット小汚いB級なところがよかったのだが...
ゲイラン地区とか再開発できそうなところはあまり手を出さず、土地の価値が高いところは遠慮なく手を出すところにこの国の発展し続けるパワーがあるのも事実だが...