今日は10年ぶりに昔の戦友に会う。 戦友とは言っても6つくらい年下の元親会社のひとで、今はベンチャーの社長業をやっている。彼が新人で配属されてきたときに、自分は上等兵位のポジションで親会社に逆出向していたのである。元々ウマがあったので当時は楽しくやっていたが、彼もベンチャーを目指して親会社を辞めたり、自分も転属したりして疎遠になっていた。
ひょんなことからFBでの復縁が始まり、この間は大手町駅でばったり再会を果たしたのだ。じゃあ、のむべ、ということで新宿思い出横丁に繰り出したのだ。
再会して開口一番は「離婚した、すまん」であった。彼は元カミさんとも仕事を一緒にして都合で、2次会の司会をやってくれたりと色々と頑張ってくれていたから申し訳ない気持だったのだ。離婚に至ったプロセス、そのほかよもやま話をしていたら、「元カミさんってだめなひとだったんですね。ココロ病んだ時に理解してくれないだけじゃなくて見放すようなこと、平気でやったんですね。ふぇりっくすさん、今が幸せでよかったですね。間違っていないですよ。俺だったら多分許せないですね、時間がたっても」と言われた。
離婚を肯定してくれる人は多いし、同乗してくれる人は多い。しかし、元カミさん、自分をよく知る人物からこういわれるとは想像だにしなかった。
彼は続けた。「ホント、人生って綱渡りじゃないですか。ダメになった時にこそ支えてくれないで逃げる人はダメな人です。僕も結婚して5年たちますけど、背中任せることが出来るから頑張れるんですよ」と。
箴言である。しかし、このことをこうまでストレートに言ってくれた人は初めてだった。正直に言えば離婚というやつの評価は定めたつもりだった。でもそれは理性と感情の間で揺れているものであって、離婚して7年経つが未だにそうなのだ。ハチがいてムスコ氏いて、肯定的に認めることはできてもなんとなく後ろめたい気持ちはぬぐえなかった。
自分には原因はなかったとは言わないまでも、「最悪の時期に見捨てたやつはダメな奴。」という明快な判定は初めてだった。
明日からは胸を張って生きていこうと思う。今の人生があるから失敗を思い悩むことはない、と。