作品に傾向があり、役者にも色がある。 この組み合わせでこの役者があの映画に出ていたら、と想像を逞しくして、というよりは妄想すると結構面白い。
これは「マジソン郡の橋」という映画が発端であったのだ。 というのもキャストのクリント・イーストウッドがミスマッチな感じがしたからである。 これは、イーストウッドと言えば、ダーティ・ハリーのキャラハン刑事、と言うイメージが自分には強く残っているので、大型リボルバーでアクション映画かと思っていたら不倫ロマンス映画ではないか! ガラガラ...イメージ崩れて再構築が必要になった。
で、このようなことが何度もあったので、以来、キャストと映画を結び付けるようになった、と言うわけだ。これにはかなり作品の作風が確立している映画と個性派俳優の組み合わせが最も面白い。
007シリーズに他の役者を当てると面白いのだ、これが。 S・スタローンとか、A・シュワルツネッガーが出演していればもっと銃撃戦やアクションシーンが過激になることは容易に想像されるが、スパイというダークスマートネスが無くなってしまって作品が整理しない可能性がある。
また、J・デップが出てしまうとQの持ってくる新兵器がオカルトがかったものになってしまうのではないか、とか思うのだ。
前述のマディソン郡の橋に関して言えば、アクションスターが出れば、銃撃戦の末、あの優雅な木造橋は焼け落ちるか爆破されるのが決まりと言うものであろうww。
妄想しすぎて人前で噴き出さない注意が必要である。