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人生論
今度、シンガポールに転勤する同僚から、会社の若者の人生相談に乗ってやってくれ、と頼まれた。 自分はシンガポールに行くから後を頼む、と言うことらしい。
会ってみると25歳、会社全体が見えるようになりたい、という。 あまりに漠然とした、ワープしかかっているこの人は何を考えているのだろうといろいろ聞いてみた。 つまるところ、言われるがままに業務をこなすことに疑念を感じているらしい。 自分もそうであったとは思いつつも、それは目の前のパズルのピースを集めてみないで全体像を見ようとしているに等しい。まずは小片を集めてある程度の形を作り、それから全体像を創造していく必要があるだろう。
また、会社の業務に縛られて自分の思い通りに勉強が出来ない、ともこぼしていた。 オンナと付き合ったり、家族を持てばそんな時間は自分で作り出すしかない。 そんなこともわかっていないのか、とも思ったが、それが今の若いものであろうな。 自分のときは勉強時間は自分で作り出すと思っていた。 だからこそ学生時代はバイトもやったし、恋もした。 しかし、ゼミの週毎の小論文は欠かさず書いていたが。
いつでも若者の特権は若さと時間である、痛感する。だからこそ、年寄りはその真反対のことで価値観を作り出していかなくてはならない。
若者と話をすることで却って自分が触発されるようになるとはなんとも皮肉である。 しかし、それが明日への糧になるのであろうと思う。