そもそも妊娠って、精子と卵子の結合から始まるわけだから、不妊原因は両方とも確認されてしかるべきなのだ。
子供が出来た今だから言うわけではないが、同性諸君、思い当たる節はないか? 無茶な飲食、ストレス、仕事でのがんばり、タバコ、ナンパの成り行き、ありとあらゆることやらかしとるじゃろ?脂っこい肉ばかり食ったり、運動さぼっとるじゃろ?
おまけに、歳をとれば○ンタマだって老化する。 ○ンコが起つだけではダメである。
自分だって、はっきり”元気”精子の数が10年で30%も低下していたのだからな(前妻の子のときにも調べているから記録があるのだよ)。カノン砲の仰角と射程、継続射撃回数等の発砲機能は劣化していなくても、実弾は劣化が進行していたわけで体外受精だったのだ。
これは国領駅前にある不妊治療専門のJ医師が言うのだが、高脂血症、高血糖などの成人病因子が歳とともに無視できない不妊要素になるのだ。つまり、成人病は弾の質を下げてしまう。 事実、自分は長いこと高脂血症である。
因みにJ医師は人工授精の第一人者で、もはや医師と言う領域から職人と言う領域にいる。不妊にかけてはおそらく神様から数えたほうが早かろう、と言うくらい知識と経験があるのだ。 ただ、もはや職人さんだから「歯に衣は着せない」し、「理学者だから現実の数字をはっきり言う」から、人によっては向かないかもしれない。 事実、場合によっては「妊活を止めるのも選択肢だ」とハッキリ言うのだから。
大方の不妊治療医は「本人が希望する」ということで、ずるずる治療を続けて金を無駄につかわせて儲けてしまうケースも多い、とか。 J医師はバリバリのプラグマチストだからガチで真面目に相談すればちゃんと考えてくれる先生だ。
ただ、言い方がなあ...商売下手だよ、センセ。 いまどき「白い巨塔」だってああじゃないと思うのだが。
因みに記事に出てくる男性不妊の治療も経験があるので関東地域では貴重だろうと思う(個人的には、生理的にやりたくねえが、成功時の達成感はハンパないからやるんだとか)。
国領界隈には不妊治療に医師は一人しかいないから、行きたい方は自分で調べてくださいな。
不妊原因「50%は男性側に」…それでも低い男性の当事者意識が招く“悲惨”
産経新聞 5月3日(土)15時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140503-00000537-san-sctch
不妊原因「50%は男性側に」…それでも低い男性の当事者意識が招く“悲惨”
平成24年9月に大阪で開催された「国際不妊患者団体連合(iCSi)」の国際会議。各国の現状が報告された。不妊は女性だけの問題ではなく、男性側の問題であるケースも少なくない。夫婦それぞれが当事者意識を持つことが必要になって(写真:産経新聞)
JR大阪駅北側の複合施設「グランフロント大阪」。たくさんのショップやオフィス、ホテルなどが入る3つの高層ビル群の一つ、38階建ての15階に、男性不妊専門医と女性不妊専門医が常駐する全国初の医療施設「リプロダクションクリニック大阪」がある。
昨秋の開院から年末までのわずか4カ月間で、全国から約500人もの男女が訪れた。この数字は、男女同時に専門治療を受けられる医療機関が全国にほとんどないことの裏返しだ。
不妊の原因は女性側に求められがちだが、実は、約半数は男性側にあるとされる。「不妊症かと思ったら、まず夫婦で受診するのが効率的だ」と、同施設の松林秀彦院長。にもかかわらず、不妊治療を受ける男性の数は少ない。
同施設の男性不妊専門医、石川智基医師が語る。「女性だけが治療を続けるあしき習慣が今も残っている。男のプライドや、自分は大丈夫という根拠のない自信が治療を遅らせ、出産における女性のタイムリミットが近づいてしまう」
「不妊は女性だけの問題ではありません」。同施設のホームページの冒頭に記された文章には、こう書かれている。「妊娠治療は『ふたり』の問題として、『ふたり』が協力して治療にあたることが大切です」「私たちの使命は、『ふたり』のために最善を尽くすことと考えています」
■「精子数0」の現実
福島県の公務員、田沢陽介さん(30)と妻の亜紀さん(35)=いずれも仮名=は、開院当日の昨年9月15日、同施設の門をたたいた。その9カ月前、陽介さんは、地元の総合病院で思いもかけなかった宣告を受けていた。
「無精子症と思われます」。妻に付き添った産婦人科で、軽い気持ちで受けた検査。医師から示された「精子数0」という現実にショックを受けた。「自分のせいで子供が持てないのかと頭が真っ白になった」。それでも、夫妻は子供をあきらめきれなかった。
男性の100人に1人とされる無精子症のうち、陽介さんのケースは、精巣の機能そのものに原因がある非閉塞(へいそく)性無精子症だった。精巣で精子がわずかに作られている場合があり、診断によると、手術で精子を採取できる確率は3割弱。陽介さんは悩んだ末、3週間後に、精巣を切り開いて取り出した新鮮な精子を卵子に注入する手術を受けた。
この手法は男女双方の専門医が常駐していなければ難しく、国内で実施できる施設はほとんどない。夫妻は交通費を抑えるため、夜行バスで福島から大阪に通ったが、同施設だからこそできた治療法でもあった。
それから6週間後、夫妻は新たな命を授かったことを知った。陽介さんは、感激の瞬間をいつまでも忘れないと誓っている。
■夫婦一緒の診断…無駄な時間なくす
不妊治療を受ける男性の数と比例して、男性不妊専門医の数は極めて少ない。
日本生殖医学会に認定された不妊専門医は530人。このうち男性不妊専門医は45人で、女性不妊専門医の10分の1にも満たない。学会理事長の吉村泰典慶応大教授は「男性不妊という分野自体がマイナーなためだ」と説明する。
一方、潜在的な男性不妊患者は増えている。世界保健機関(WHO)の国際調査によると、男性が体内に通常保有すべき精子の最低基準値は、1998年から2011年の間に約20%も下がった。
環境ホルモンなどの影響ともいわれるが、原因は判然としない。石川医師は「そんな時代だからこそ男性も当事者意識を持つことが重要だ」と話す。
田沢夫妻が不妊治療に費やした歳月は2年間。陽介さんが無精子症と診断されるまで、亜紀さんは自分に原因があると信じ、病院に通い続けた。原因が判明したのも陽介さんがたまたま検査を受けたからだった。
「あきらめなくて良かった。大阪まで通ったかいがあった」。亜紀さんは、小さな命が宿るおなかを優しくなでながら、ぽつりとつぶやいた。
「全国どこででも最初から夫婦一緒に専門医に診てもらえたら、無駄に過ごす時間はなくなるのに」
■ 男性不妊 男性側の要因による不妊で、うち約8割は、精子を作る機能が失われた造精機能障害による。精液1ミリリットル中に通常は1500万個以上ある精子が1個もない無精子症▽数が少ない乏(ぼう)精子症▽精子の動きが悪い精子無力症−などがあり、治療法として、精子の状態を良くする薬物治療や、血流障害を治す手術、精巣から直接精子を取り出す手術などがある。世界保健機関(WHO)によると、不妊の原因の48%は男性側にあるとされる。