東京電力福島第一原子力発電所の吉田所長の判断は、結果として正しかったことが今だから判る。 ・事故当時、それが正しいと判断出来た人はいたのか?
・吉田所長は、本社の指示を振り切って海水注入を続行する権限があったか?
・社内の規定はどうなっていたのか?
厳しいようだけれども、吉田所長に権限がなく独断で海水注入を続けていたとしたら、東京電力は、企業として、
・就業規則、役職員行動規範と権限の管理が出来ていなかった
・企業統治(コーポレートガバナンス)が機能していない
・DSR(災害時復旧プラン)とBCP(事業継続計画)の不備
について、金融商品取引法の一部に抵触する。 普通の上場会社なら、これだけそろえば間違いなく整理ポスト行き、であろう。
吉田所長の判断が正しいことと、東京電力の企業としての機能が不全である、ことは別なのだ。 東京電力が、吉田所長が権限がないのに海水注入を続けたことを社内で規程に触れないか検討して結論を出すべきなのであって、バカ首相が「吉田所長の判断は正しい」と言ったからといって、それは関係がない。 むしろ、行政府の長が、何の権限で私企業の内部統治に口を出せるのか、根拠が知りたい。
個人的には、現場が判断することは大抵正しいし、迅速jに行動が起こされている。 が、責任者が誰か、ということになると、問題になるのだ。 東京電力が、「緊急時には発電所の責任者の判断が本社の指示に優先する」とでも規定していれば良いのだが...
法治国家である以上、それに従って行くのがルールである。
東京電力も東京電力で、現場をかばうことをしない情けなさ。
首相は首相で、何も分からず口だけ達者という情けなさ