こんなこと出来るのか? 精神疾患と内科疾患とは話が違う。 そもそも、「地域で暮らせるようにする」ことが出来ないから病院が受け口になっているのではないか? 表に出る症状が判りにくい精神疾患ほど世間の理解は得にくい。 そのことまで加味した上でこんなこと言ってるんだろうか?
自分がココロを病んでいたから言うんだが、ホントに理解されるかが怖くて親以外にはカミングアウト出来なかったよ@うつ病 会社ではおかしいと思って、診断書出してつぶされないようにするのが精いっぱい。
世間一般にそれが簡単に理解されるとは思わないし、自分はそうやって世間で生きて行きながらウツを何とか克服したが、7年もかかった。 うつみたいに治ると言われるものでも7年だ。しかも個人差もある。その上でこんなことができるとはとても思えない。
これは、高齢者医療にも言えることだ。 「地域で暮らす」とか「自立」とかいう綺麗ごとが表に出てしまっているが、実際にはどちらも出来ずに病院から叩きだされている高齢者がいかに多いか、判っているのか?
実際、ヘルパーが来てくれるのはよほどのケースであり、家族では面倒が見切れないのだ@高齢者生活 看護を家族だけでやることは不可能に近い。人口比率を見ても判りそうなものだ。 高齢の親を初老の子が見るなんて当たり前になっている。 寝たきりの90近い親を60台や70台の子供が見ている現実。
だから、やむなく病院に入れるのだ。 それを止めさせたかったら、それが出来るようなことを整備すれば自然とそんな人数は減っていく。
そもそも、” 精神保健福祉士”って何人位居るんだろ? 社団法人日本精神保健福祉師会(http://www.japsw.or.jp/psw/index.htm#4)によれば、国家試験合格者(有資格者)53,091人のうち、登録者数:52,035人とある。
だとしてもフルタイムで動けるのは実際1/3だろう。 多めに見積もっても15,000人弱。
記事によれば、”国内の精神疾患による入院患者は約33万人(2008年)で、約22万人が1年以上の長期入院だ。10年以上の入院も7万人を超える。統合失調症が多いが、近年は認知症も増えている。”
22万人を15,000人で見ろ、と言っているようなものだ。しかも、そう簡単に受験できる資格ではない。年一度の資格試験が人数を延ばした試しはあまり聞かない。
厚生労働省も”有識者”とやらも算数が出来るのか? 自分の指の数も数えられない位、アタマが悪いに違いない。
精神科への入院、原則1年以内に…厚労省が方針
読売新聞 6月29日(金)7時38分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120628-00001247-yom-soci
厚生労働省は28日、精神科への入院を原則1年以内とする方針を決めた。
入院治療の必要性がない患者を早期に退院させ、地域で暮らせるようにするのが狙い。退院支援に携わる精神保健福祉士らを配置するなどの取り組みを、早ければ来年度から始める。
同日開かれた有識者検討会のとりまとめを受けた。
国内の精神疾患による入院患者は約33万人(2008年)で、約22万人が1年以上の長期入院だ。10年以上の入院も7万人を超える。統合失調症が多いが、近年は認知症も増えている。
入院期間を短縮させるため、発症間際で症状が激しい患者に対応する医師の配置基準を、現在の3倍と一般病院並みに増やす。精神保健福祉士や作業療法士など、退院支援に当たる専門職も置くようにする。