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麺類
秋の紅葉を見に深大寺へ。 紅葉よりは七五三で盛況であった境内。 おみくじは”吉”であった。
異夢生英傑
前来事可疑
芳菲春日暖
依舊発残枝
(稀に咲く老いのかづらに花の色、みだれ乱るる思ひとけゆく)
とあり。今まで苦労したが、悩みが解けて喜びごとが重なってくる、とのこと。まさに今のことである。 おみくじなんて、とおろそかには出来ない。 神か仏はお見通しなのであろう。
で、門前の嶋田屋さんでおそばをいただく。 いつもは向かいの門前さんが定番なのだが、たまには、である。
文久年間に創業とあるが、実際にはもっと前からご商売されていたらしい。 歴史があるからウマいと言うわけではないが、期待は出来る。なぜなら、まずければ淘汰されているであろうから。
二階のお座敷からの景色も風情がある。 今日は混んでいるがすいているときに一杯やりながらめでたい景色であろうと思う。
天ざるをいただく。てんぷらは、えび、ナス、ししとう、と、シンプルにまとめている。からっと揚がっており、衣の量も絶妙である。 多くてはがっかりだし、少なければ物足りない。
汁はみりんが多目の甘めのおつゆである。 自分的にはてんぷらに照準をおいたツユと見た。 てんぷらも美味しく、お蕎麦も美味しく、という感じの味付けである。蕎麦だけならもっと辛目が良い。 ちなみにおまけについてきた大根おろしは大変フレッシュ!これは特筆モノである。
お蕎麦は手打ちなのか、薄くやや不揃い。しかし、腰があってみずみずしい。深大寺蕎麦の売りであるみずみずしさはばっちりである。 ウマくいえないがべちゃべちゃではないがしっとりしている、と言えばいいか。
お店の外にせいろが干してあるのは老舗の証拠である。