小田急の駅にある、駅そば、である。 駅そばは形態を変えつつ存続しているようである。立ち食いで汚い、というイメージは払底されつつあるし、女性一人での入れる雰囲気作りがなされているのが最近の傾向ではないかと思う。
オーバーナイトフライトでの帰り、自宅までの間に小腹が減ったので朝飯代わりに入ったのだ。一昔前なら隣のマクドナルドに入っていたと思うが、朝マックはねえ、という気持ちだったのだ。
頼んだのはかき揚げそば(¥390)、である。最近、冷たいそばはめったに頼まなくなった。アツそばの方が体に優しいからである。
かき揚げはその場で揚げなおすのか熱いが、油が染みている。 個人的には天抜き用にはちょうどいいがそばにのせて食うには少しライトな方が好みである。わかめとねぎは適量であるがこれは時間で変わるのか、興味がもたれる。
出汁はやや塩分が濃い割には出汁の味が薄い。馬鹿出汁に追い出汁をかけていないような、なんか物足りない感じがする。もう少し出汁で勝負が望まれる。
麺は程よい感じである。値段相応。おそらく、逆二八(そば粉が二、小麦粉が八)であろうことは想像がつくが駅そばに期待してはいけない。値段相応の良さ、というものがあるのだ。
おそらく、締めにかけそばを食うと行けるのではないかと思う。 ある意味、正統派を守る駅そばである。